埼玉県さいたま市見沼区の屋上防水/ウレタン防水通気緩衝工法/ 施工前の下地が凄すぎた!

必殺雨漏り修理人の安藤です。

埼玉県さいたま市見沼区防水工事の現場です。

塩ビシート防水の下にウレタン防水がある、ということは、施工前に施主様より、伺っていましたが、塩ビシートを撤去すると、ウレタン防水は、とんでもなく凄いことになっていました。

多分、多分ですが、塩ビシートを貼り付ける時に溶剤系のボンドを使用するので、その成分が既存のウレタン防水を犯したのかもしれません。

どう見ても、おかしい水膨れの数が無数であること。
こんなの初めて見ました。

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ウレタン防水の下地にはクラックが多くあり、それだけではなく、ウレタン防水が水膨れ状態で、カッターで切り取ると、水が出てくるという厄介な状態でした。

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わかりにくいかもしれませんが、これが結構凄いことになっていたんです。

防水職人であれば、防水工事は下地が命、というのは、先輩たちよりよく聞かされたことでもあるし、防水工事をしていれば、自ずと理解できることでもあります。

下地が悪い場合、ベテランの職人がどんなに丁寧で良い仕上げをしても凹凸が出てしまい、残念な仕上がりになってしまいます。
凹凸をそのまま残してしまうときれいな仕上がりにはならないので、中途半端な仕事はやってはいけないんです。

この水膨れはちょっと厄介なやつです。陽が照って時間が経つと、更に膨らんで来る、最悪なやつでした。

私は利益追求型の考え方を持つ職人ではないので、人工割れ覚悟で膨れの撤去をやり続けました。
(人工割れとは、1日分の日当が予定よりも安くなってしまうことです。やればやるほど、割に合わない、赤字になっていく工事を意味しています。)

それにしても、気が遠くなるほど、水膨れの数です。あまりにもが多すぎる・・・・・・

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左手で水膨れを持ち上げて、右手に持ったカッターで切り取る、これの繰り返しをやり続けるんです。

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摘んでは切る、そして、また摘んでは切る、更に摘んでは切る、の繰り返しで、いつの間にかこの作業の熟練工になっていました。
もう終わりの方ですが、水膨れをつかむ正確さ、切るスピードが身についたようです。

この水膨れを摘んで切ると、水が出てきます。
たまに顔をめがけて水が飛ぶんです。

切っても切っても、なかなかゴールが見えてこないこの作業を数日間続けました。

ウレタン防水が下地からそのまま取れてしまう箇所の真下には、ひび割れがありました。

モルタル下地の部分から取れてしまう箇所が何箇所もあって、撤去すべき箇所が更に多くなってしまいました。

それでも、中途半端な仕事はしたくなかったので、覚悟を決めて徹底的に水膨れの撤去、下地モルタルの撤去をやり続けました。

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撤去が終わると、次の工程です。
エポキシ系下地処理材で下地処理をして平滑にしなければなりません。

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水膨れを切り取ったり、下地の撤去をしたので、凹凸が半端なく多くなりましたので、一度仕上げた下地処理材の上を更にコテ塗りして、より平滑になるようにします。

コテ塗りが終わり、乾燥させるため養生期間を置いてから、プライマーを塗布。

この工程まで来るのに、水膨れの撤去、下地モルタルから剥がれていた部分を撤去することで、確かに時間はかかりましたが、良い仕事を目指してよかった、と思っています。

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通気緩衝シートを貼りつけて、ウレタン防水/立上り材で目止めをします。

今回紹介しませんが、もちろん、改修用ドレンを取付けています。

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ウレタン防水を2回塗布。

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仕上げは、フッ素コートの塗布です。

フッ素コート塗布で、防水保証10年/10年間塗替えメンテナンス不要、です。

必殺雨漏り修理人の仕事、無数にある水膨れの撤去にも負けず、全力を尽くすこと。

この仕事、好きでなければ、良い仕事はできないと思います。
防水下地は仕上げに影響するので、しっかり仕上げたいところです。

自分の仕事をどう考えているのか、作品なのか、それとも報酬をいただくだけのただのお仕事だと思っているのか、考え方がそのまま仕上げに出てしまいます。

いつも本気で真剣、全力を尽くす、この言葉につきます。

必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤
(2022.4.20/必殺雨漏り修理人)

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