昭和の思い出~当時のALC外壁はアクリルのシーリング材を使っていた

必殺雨漏り修理人の安藤です。

今回は昭和の下請け時代を思い出をお話しますので、お付き合いください。

2020年だったと思いますが、埼玉県春日部市の駅の近くにあるALC外壁の現場を施工させていただい来ました。
こちらの現場は、溶剤系のシーリング材の仕様がNGだったので、アクリルシーリング材を使用しました。

アクリルシーリング材は、最近あまり使用する機会がありませんが、昔、私が1人でシーリング専門の職人として工事をしていた昭和の時代、結構使いました。

当時の現場は、RC外壁の新築ビル、マンションのシーリングが多く、ALC外壁のビル、マンション、個人邸などの新築工事も結構多かったです。
ALC目地シーリングは、アクリルシーリング材をよく使用していましたね。

当時、建築業界は今思うと、恐ろしいくらい重層下請け」が当たり前で、私は末端のその末端、もうこれ以上ない、最終的に施工をするシーリング職人として、現場から現場へ飛び回っていました。

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その頃、ALC外壁の版間目地シーリングに使用されていたのがアクリルシーリング材が主流でした。

アクリルシーリング材は一斗缶入りで、これを持って足場から足場へ上がっていくんです。

当時は、丸太を使用した足場が当たり前だった頃です。
一斗缶を持って1階から2階へ、2階から3階、3階から4階、5階へ上がっていくんです。でも、それが当たり前でした。

平成、令和の足場は上がりやすい、移動しやすい、材料、道具を置いても落ちることないがない、足場としてはとても良い足場です。

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一斗缶の中のこの白いのがアクリルシーリング材です。
シーリングガンをこのように一斗缶の中に突っ込んで、材料を吸い上げるんです。
昔は丸太足場の上に一斗缶を置いて、これをやっていたなんで、今思うと凄いことです。

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丸太足場は丸太の太さが均一ではないし、細い丸太と太い丸太を番線で結束しているので、高さも一定ではありません。
いつも不安定、一斗缶を足場の上に置くと、どんなに気をつけて置いても材料が傾いていました。

当時は危険な足場の上でも、仕事をしていたんです。
昭和の時代は、そんなもんです。

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それと、今では落下防止、飛散防止のための養生シートを張っているのが当たり前ですが、当時はそんなものなかったんです。
とても信じられないと思いますが、想像してみてください。

丸太で番線で結束している足場に養生シートもない状態、正直、怖かったです。

一斗缶を持って足場を移動する時は、左手で材料を持って、右手で頭上の丸太足場をつかんで、前へ進んだものです。

危険な思いは何度もしました。

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今思うと、あの頃の建築現場全般の安全衛生に対する意識はなんだったのでしょうか、本当にすごい時代だったんだな、と思います。
でも、それが当たり前だったので、末端のシーリング職人は文句も言わず、毎日現場をこなしていました。

当時、アクリルシーリングを使用した事があるほとんどのシーリング職人が経験したと思うことが、降雨の影響でアクリルシーリング材が溶けて流れてしまった、という経験です。

これはキツイですね。
あの危険な丸太足場の上で、仕事をした上に材料が降雨で流れてしまった、なんて。
後日、再施工ですよ、再施工。

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昭和の時代はALC外壁の版間シーリングの仕事が結構多かったので、ALC版間シーリングを専門でやっていたシーリング職人もいました。
私は違いましたけどね。

私はRC外壁の打継、タイル目地、ALC外壁も建具廻り、パネル目地、ガラス廻り、などのシーリングを施工していたので、たまにALC版間のシーリングもしていた程度でしたが、そんな私も雨の影響でアクリルシーリング材が溶けて流れてしまった、という苦い経験をしています。

昭和の時代は天気予報はテレビかラジオだけ、天気予報はハズレが多い、しかも大雑把な天気予報だったから、現場施工の予定が混み合っている時にアクリルシーリング材を使用する工事は、賭けだった。

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そんなことを思い出します。
アクリルシーリング材を使用した後の片付けの時は、シーリングガン、ヘラなどを水を使用して洗浄をします。

ウレタン、ポリサルファイド、変成シリコン、シリコンなどを使用した時は、シンナーを使用して洗浄するので、頭がクラクラすることもありましたが、アクリルシーリング材は水で洗浄できるところが良いですね。

今は殆ど使用する機会がないアクリルシーリング材は、昭和の思い出です。

(2022.5.29/必殺雨漏り修理人)

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